日本FIT会


2014年7月12日
FIT留学インフォメーション・セッション第3弾
「ファッション・ビジネスにおける留学の意義」が
開催されました。

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日本FIT会は、さる7月12日 (土)、昨年に続いて“第三弾 留学セミナー”を六本木ヒルズにあるハリウッド大学院大学の教室を会場として開催しました。当日は台風通過直後の猛暑の中にもかかわらず、留学に対して高い志を持つ大勢の参加者が集まりました。

今回のセミナー構成は、 ニューヨークと日本を拠点に活躍されるバッグデザイナーの中野和代氏 (株式会社スリーワンセブンデザインズ 代表取締役) による「私を起業させたFITでの学び」を基調講演とし、(株)ユニクロ グローバルマーケティング部在籍の北村文人さんをはじめとするFIT卒業生3名と今秋より入学予定の1名によるパネルディスカッション、そしてQ&Aと続きました。

 

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講演する中野和代氏

 

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それぞれの分野で活躍する4名のパネリスト

 

終了後もパネリストに対する個々の熱心な質問が絶えず、会場には閉会後も多くの方々が残っておられたのが印象的でした。また、来場者同士が連絡先を交換している姿も見受けられ、思わぬネットワーキングの場となったことにも収穫を得たように思います。

今回、会場をご提供いただいたハリウッド大学院大学の関係者様、並びに講師やパネリストの皆さまへ、この場を借りて御礼申し上げます。また、セミナーで紹介しました出身国別や学科別の最新留学生データ(PDF)については、ニューヨークFIT本校のご協力がありましたことを深く感謝いたします。

  • セミナーの構成、中野和代氏のプロフィールについては、参加者募集用のチラシPDFをご覧ください。
  • 2013年度の最新留学生データは、こちらのPDFをご覧ください。

ここで当日「ファッション・ビジネスにおける留学の意義」のテーマで展開された幾つかの内容を、参加者のアンケート結果と共に、手短に振り返ってみたいと思います。

“ブランド成功の要因は、日本人の物作りの技と色彩感覚や自分に内在する和の精神に、ニューヨークで学んだ実質的な販売を重視するビジネスを融合したことにある”と熱く語って下さった中野氏。ニューヨークのファッション業界でノウハウを学んだ後、ダナ・キャランに就職。そこで“テクニカルデザイナーというポジションを自ら開拓した”という。この思いもよらない発想は、参加者のみならずスタッフ一同が心を突き動かされました。中野氏はその後、デザイナーとしての仕事も得て、売上額のみが重視された経験や、他のデザイナーとの熾烈な競争に勝ち残った実績などを基に起業。やがてご自身の名前を冠したバッグがニューヨークの有名デパートに並ぶまでになった、というお話には、背中を強く押されたデザイナー志望者が大勢いました。

FIT卒業生等によるパネルディスカッションおよびQ & Aセッションでは、留学に対する不安を抱えながらも挑戦し、自らのキャリアを切り開いてきたパネリストが、参加者目線でさまざまな質問に回答しました。何故FITなのか、どのような経緯で入学できたか、といった質問から始まり、FITのホームページからは得られない学部ごとの授業風景や課題の内容、クラスメイトの雰囲気などが語られました。色々な学部卒のパネリストが揃ったお陰で、まだ志望する学部を迷っておられる留学希望者や、転部などに備えて必要な情報を提供出来たように思います。また、FITが併設している“生涯教育クラス”にも触れ、上手な利用の仕方を幾つか提案しました。インターンシップや就職に関しましては、校内にあるキャリアセンターの説明や、お配りした過去の日本人留学生のインターンシップ先のリストが好評でした。また、インターンシップでの経験の積み重ねが次へと繋がる事や、希望の会社へ何十回と応募した結果採用されたという経験談には、“今もってチャレンジ精神の大切さを思わされた”とのコメントがあり、このセミナーの趣旨が確実に伝わっている事に手応えを感じました。

内向き志向といわれる世代の中でも、今回の参加者からは「将来グローバルな視野を持って働きたい」という声が多く聞かれました。このセミナーが、参加者の皆さんの人生やキャリアの転機となる留学へ向けて少しでも役に立つ事ができたとしたら幸いです。

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