ファッションはいまや世界の共通言語。
欧米の先進諸国ばかりでなく、経済成長が目覚ましい中国やアジア諸国、ブラジルなどでもファッションが急速に成長しており、感性価値のコミュニケーションが、まさしくグローバルに広がっています。

日本FIT会のサイトへようこそ！
このサイトに来て下さったのは、きっとファッションに関わるキャリアに興味を持っておられるからだと思います。

日本FIT会は、ファッションの多様な分野のプロを養成する総合大学として世界的に知られるFITの卒業生の会です。FITとはFashion Institute of Technologyの略語で、正式には「ニューヨーク州立ファッション工科大学」。多彩な専門コースがあり、デザイン（アパレルやインテリア、テキスタイルなど）、ビジネス（マーチャンダイジング、マーケティング、マネジメント、広告、ギャラリー経営など）、テクノロジー（工場経営工学、パターンメーキング、コンピュータ・グラフィックス、アニメーションなど）を、大学院まで含めた多様なコースで学ぶ学校です。

日本には、このユニークな大学を卒業した人が、300名以上おり、ファッション関連業界で活躍しています。この会の目的は、会員はもちろんのこと、ファッションのプロをめざして勉強したい人、既に業界で仕事をしていて更なるキャリア・アップをしたい人等のために、情報提供やセミナー、さらにはネットワーキングの場を提供することにあります。

ファッションのプロといっても、服のデザイナーやマーチャンダイザーばかりではありません。時代と共に成長・成熟したファッション産業は、化粧品からインテリア、さらには食生活やレジャー等にまで広がるライフスタイル全般をカバーするものになっています。

日本のファッション産業は、急成長して世界の先端レベルに達しながら、経済危機や東日本大震災などで、このところやや低迷している感があります。しかし世界に目を向けると、日本のファッションは、Cool（かっこいい）として非常に高い評価を得ているのです。

さらにこれからの可能性として、日本は、他の国にはない細やかな感性、優れた技術、それに日本人のDNAともいえる「美と技」を創造的に合体する力で、世界に大きく飛躍できるチャンスを持っています。なぜならばファッションが、先進諸国では「流行を作り、広める」ことから、「消費者ひとりひとりの価値観や感性に合う価値を創造する」ことにシフトしつつあるからです。

ファッション産業で世界に羽ばたきたい。そんな夢を持っている方に、大きなエールを送り、日本FIT会を活用して頂くよう、大いに期待しています。

 

日本FIT会会長　尾原　蓉子