日本FIT会


私のFIT STORY

STORY-3
私がFIT GFMコースで学んだこと

Oct. 2017

 

by : 保田 優衣

 

<Summary>

TOMODACHI / UNIQLO 2期生としてFIT修士コース Global Fashion Management(以下、GFM)で学んだ保田優衣です。バーニーズニューヨーク、ブルックスブラザーズでの職務経験、及び米国パーソンズ大学 ファッションマーチャンダイジングコースへの留学経験を踏まえ、2014年9月よりGFMで学ぶ機会をいただきました。現在は東京に本社のあるICMGというコンサルティング会社にてシニアコンサルタントとして働いています。

1年半のGFMでの学びと留学で得られた財産は大別すると ①多国籍・多彩なバックグラウンドをもつクラスメイト ②業界のプロフェッショナル教授陣による幅広い実学講義 ③パリ・香港・NYの3か国で行われる実地研修 ④キャリア形成に影響を与えた卒業研究、の4点です。詳しくは次ページ以降で述べますが、総合してGFMの1番の魅力は座学と実学のバランスの良さにあります。留学先のNYのみならず、パリや香港といったファッション業界に影響力の高い国に出向き、各回2週間にもわたる業界プロフェッショナル陣による集中講義、3か国の学生の合同グループ研究、そして有名企業・ブランド、世界有数の生産拠点の視察訪問等を行えるというプログラムは、他に類を見ない内容であると思っています。

またファッションの専門知識のみならず、マーケティング、ファイナンス、政治経済、ビジネス法、といったクラスも受講できるため、今後管理職として、また起業家としてのキャリアを目指す人にとっても、幅広い知見を養うことに繋がります。例えば、私は現在コンサルタントとして働いているので、一見するとファッションの大学院での学びと少し離れているように映るかもしれません。しかし、上記知識に加え、異文化コミュニケーション力、マネジメント能力、忍耐力、そしてリサーチ力等、GFMで得られた学びは、日々の仕事において業界を超えて多岐にわたり活かすことが出来ています。

海外で学ぶことの1番の魅力は、知らない間に自身で培ってきた「常識」を打破できること、そして身を以て「苦労」を体験できることです。語学の壁のみならず、文化・感覚の違いからくる、日本では考えられない苦労や驚きがたくさんあります。今回の大学院留学は30代になってからの経験ですが、それでも気づきがたくさんあり、現在の海外支社・企業・クライアントとの仕事に大いに役立っていることはもちろん、日本人同士でも相手を尊重し、相手の立場に身を置き考える姿勢へと変化できていると感じます。

キャリアを積むほど、海外に飛び出すことへのハードルが高くなりがちですが、ぜひ一度、飛び込むことに挑戦し、人生に新たな気づきと豊かさを持つ方が増えればと願います。年齢を問わず、努力の分だけ返ってくる成果は大きいと、帰国後の生活においても日々実感しています。


TOMODACHI-UNIQLOフェロー同期と、USJCイベントにて

 

<詳細版>

1年半のGFMでの経験が私の人生を彩り豊かに、そして今後の自分の軸を創る強固なものにしてくれたことを、帰国し再就職した今も都度実感しています。GFMの魅力と留学で得られた財産を大きく4つに分けてご紹介します。
(下記項目をクリックするとリンクします。)

 

1. 多国籍且つ多彩なバックグラウンドを持つクラスメイト

2. 業界実績の長いプロフェッショナルな教授陣による幅広い講義内容

3. NY/パリ/香港の3か国で開催される実地型集中研修

4. 今後のキャリア形成に影響を与えた卒業研究

 

1. 多国籍且つ多彩なバックグラウンドを持つクラスメイト

GFMでの体験を振り返った時に先ず大きな財産といえるのが、魅力あふれるクラスメイトとの出会いでした。1学年最大20名で構成されるクラスはまさにファッション業界のコングロマリットともいうべき、多彩な職務経験とカルチャー、智の集合体。私の学年は特に多様性に富んでいて、出身国はアメリカ国内を始め、アジアでは日本の他、韓国やインド、ミャンマー、中南米からはベネズエラ、コロンビア、ペルー、欧州はイタリア出身の女性まで。年代は20代中盤から50代と幅広く、平均年齢は30代中盤。仕事を続けながら通う人もいれば、学業専念のために思い切って会社を辞めてアメリカに渡ってきた人まで様々でした。その中で共通して言えるのが、皆好みのスタイルは様々ながら皆 “ファッション” にかける思いが強く、GFMを通しファッション業界でのキャリアアップを目指していたこと。昇進を目指す人、より良いキャリアへの転職を目指す人、自分の会社を立ち上げたい人等、目標がはっきりしているため、それぞれのスタイルを尊重し、素直に応援し合える関係性を築けていたと感じます。

職務経験の違いもグループワークやディスカッションに好影響でした。私を含めマーチャンダイジング/バイヤーの経験者の他、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)、ファッションデザイン、製造・品質管理、卸、マーケティング・PR、販売出身者から、雑誌の編集、グラフィックデザイン、IT、アカウンティング経験者まで多種多様。所属する会社もマスブランドからラグジュアリー、大手から個人事業主まで、ファッション業界を概ねカバーしうる程であり、各クラスで違うメンバーとグループワークを共にすることで、個々の知見が混ざり合いユニークなアウトプットに繋がります。

特に思い出深いのが1学期目のファッションマーケティングのクラスでのチームワーク。私のチームはファッションデザイナー、製造・品質管理、ファッション誌ライター、バイヤーの経験者4名で構成され、出身国もアメリカ、韓国、ペルー、日本と、最も多様性に富んでいました。あるメジャーブランドを新興国に新規ローンチ(展開)するというテーマに沿って、学期内に全3回のグループプレゼンの機会があり、最後にはコスト試算を含むミニ・コレクションまで作成するクラスでした。私たちは「マイケル・コースをブラジルでローンチする」というテーマのもと、ブラジルの歴史背景や文化特色からマイケル・コースのブランドコンセプトのリサーチを行い、ミニ・コレクションに於いては素材決めからコスト試算・製造拠点まで策定し、最終プレゼンでは、デザイナー出身のチームメイトによってオリジナルデザイン画まで創り上げるほど力を注ぎました。まさに4人のバックグラウンドと出身地が見事に融合し、個々人の強みと経験が活かされたグループワークであり、1人1人の魅力を実感できる良い体験になったことが今でも財産として残っています。

とはいえ、最終プレゼンに至るまでには課題も多く存在しました。中でも、個々の時間感覚の違いもあり、タイムマネジメントの難しさには悩まされました。その他、プレゼンテーションスライドの表現の違い、リサーチの掘り下げ方の違いにも苦労しました。言語がほぼネイティブに近い3人に比べ、当初語学力に自信がなかった私は、何かしらチームに貢献したい思いから得意分野のスケジュール管理を進んで担当しましたが、お互いの文化を尊重しながらもチームとして一体感のあるプレゼンを行うためにはどこまで強く言っていいものか、どのようなスケジュール設計をすれば皆が気持ちよく、またスムーズに事が進むか。そのさじ加減に実はすごく悩みました。そしてこの経験は現職で2国間の自社の同僚のスケジュール管理を行う立場として、非常に役に立っています。


香港にて、クラスメイトと

 

2. 業界実績の長いプロフェッショナルな教授陣による幅広い講義内容

GFMのクラスは3学期制(1期は6か月)で計8クラス。加えて、後述する3か国での集中研修と卒業研究で構成されています。ファッション業界でのグローバル管理職(以上)を目指すコースらしく、内容はファッションマーケティングから異文化特性、サプライチェーン、政治経済、ファイナンスと、ファッション色の強いものから一般教養まで多岐に及びます。教授陣は業界で活躍するスペシャリストばかりで、カルバンクラインのサプライチェーン部門のVPから、デジタルマーケティングの大手企業のエグゼクティブ、コロンビア大学修士号を取得したマーケティングのプロフェッショナル等、ハイレベルな実績を兼ね備えた教授ばかり。何よりその人柄も素晴らしく、ご自身も忙しい中で熱意溢れる指導をしてくれるばかりか、コネクションを活用してゲストを多数クラスに招いてはクラスの領域を超えた幅広いプレゼンの場をつくってくれたり、フィールドトリップとして大手ショールームGlllやGoogle、Facebook等の会社訪問の機会を下さったり、卒業研究時には業界でなかなかアポイントの取れないような方をインタビューのために紹介して下さったりと、GFMならではの有難い経験を多く与えていただきました。

個人的に特に思い出深いコースは2つあり、1つはマーケティングのクラス。良い意味で最も厳しい教授で、マイケルポーターの5つの競争戦略やバーニーのVRIOフレームワーク、マクロ経済学等、ものすごいスピードで学びます。毎週の課題量も最も多く、難しい英文をこの1クラスで週50ページから多い時は100ページ以上読み、かつ別途課題が山のように与えられるクラスです。大学でマーケティング専攻だった私にとっても、一から基礎を復習し学び直せる貴重なクラスで、その知識は現在のコンサルタントとしての仕事にも大変役に立っています。

もう1つは政治経済のクラス。まさかファッションの大学院に行って、大の苦手な政治経済を深く学び、毎週世界各国の情勢をリサーチし、私見を交えたロングレポートを書きあげることになるとは思ってもみませんでしたが、これまで得意なものについ注力しがちだった私の弱点がやや矯正され、視野と教養の広い人間に一歩近づける貴重なクラスとなりました。


Facebook NY支社にクラスで訪問

 

3. NY/パリ/香港の3か国で開催される実地型集中研修

GFMの特色の1つともいえるのが、提携3校での合同集中研修です。パリのIFM校のExecutive MBAコース、香港のPoly U校MBAコースとGFMの3校の学生が各学期に1か所に集い、2週間の集中研修を受けます。1学期目はNY、2学期目にはパリ(と周辺諸国)、3学期目には香港(と中国本土)で開催。各国の特性を活かし、講義テーマもNYではファイナンスやエコ、デジタルマーケティング、パリではラグジュアリーやファッションヒストリー、香港ではサプライチェーンを中心に組まれます。毎日有名企業のプロフェッショナルによるレクチャーが朝から晩まで続くほか、3か国の学生約60名がミックスされたチーム構成によるグループワークが行われます。

パリの学生は年齢層がGFMより高く、また出身国も欧州やアフリカ諸国が中心。香港の学生も年齢層は高めで、出身は香港・中国が中心。GFMのクラスメイトとあわせると、言葉通り、世界のあらゆるところから学生が集まっています。グループワークは各国ならではのブランド・テーマが設定され、最終日にはブランドのCEOやエグゼクティブの前でプレゼンテーションを行うという本格的なものです。

最も印象的だったのはパリでのグループワークで、私たちの代のテーマは「エルメスの顧客満足度を高めるための施策を考える」という内容でした。そのために研修開始前からチームメイトと連絡を取り合い、各国のエルメスに足を運んでは課題を抽出し、エルメス関連の記事を読み、研修中には現エグゼクティブの講義を受け、パリの本店に足を運びます。各国で課題が違うことにも大きな学びがあり、香港のチームメイトが話していた「エルメスの人気のバーキンを手に入れるために何か月もの予約待ちが必要なことはもちろん、行列に並ばなければ店にも入れない」といったエピソードが印象的でした。最終プレゼン当日にはエルメス創始者の血筋を引く現エグゼクティブの前で、見出した課題及び解決施策を発表するという半ば冷や汗ものの体験をしましたが、エグゼクティブたちが歴史ある自らのブランドに奢ることなく私たちの感じる「課題」に熱心に耳を傾け、しきりにメモをとっていたところに、長く愛されるブランドの原点を見た思いがしました。

その他、個人的に思い出深いのは、パリでココシャネルの本物のアパートを訪問させてもらったこと。毎日限定人数しか入れず、何か月も前から予約が取れないとされているアパート訪問を実現させてもらえたことは、私のみならずファッション業界で働く者にとっては間違いなく生涯忘れられない体験となりました。また中国の超大手ファクトリーの工場を丸1日かけて見学させてもらったことも、個人的に大きな財産です。ローコットン(綿花)から糸の製造、生地、製品(服)、そしてカバーにかかり出荷されるまでの全工程と工場内のオペレーションを見せていただきました。各工程で起こる課題、実情を知ることは、業界の他部署で働く上でも非常に重要で、特に本社勤務では分かりえない、机上で都合よく考えるオペレーションと工場での実情の差に驚き、また現実の理解の大切さを改めて感じました。

そして何より、長い時間を共にする各国のメンバーとの交流、そしてGFMクラスメイトとの更なる結束力はかけがえのない財産です。今の時代Facebook等を通じて今なお繋がりを持てていることに、GFMでいただいたご縁の大きさを改めて感じます。


パリではファッション業界の大重鎮による講義も
(写真はSaint-Laurent Rive Gauche 創業者のMr. Didier Grumbachと、彼の著書と)

 
左:中国にて、クラスメイトと 右:パリの蚤の市で、クラスメイトと


パリのレストランにて、NY・パリ・香港の学生たちと

 

4. 今後のキャリア形成に影響を与えた卒業研究

最後に、GFM在籍期間に最も情熱をかけ、また今後のキャリア形成に最も影響を及ぼした卒業研究について紹介させてください。卒業研究は2学期目から始め計1年間をかけて行い、グループまたは個人での研究を選択できます。テーマはエルスワース教授、そしてクラスメイトの助言のもと、何度かの修正を経て確定します。私は日本人のクラスメイトと韓国人のクラスメイトと3人で取り組むこととなり、日韓の女性ならではのテーマにしようと決め「日韓米のファッション業界における女性活躍推進」を題材に決めました。

ご存知の通り、日韓はまだまだ女性活躍の場に課題を抱えています。女性がより活躍しやすいファッションという業界に於いても、リサーチを進めるほど、働く女性たちがキャリアを築く過程で障壁があり、葛藤がありました。業界で働く女性が自分でリミットをかけざるを得ない環境にあることに危機感を覚え、また自ら業界に属する女性としてその環境を改善したいという思いから、テーマは満場一致で決まり、モチベーション高く研究に取り組んだことが今でも思い出されます。

先行研究が限られていることから、私たちのリサーチはインタビュー・アンケート等を活用した1次リサーチが中心となりました。多くの方の協力をいただきながら、また時には飛び込みで各国のファッション業界で活躍する女性エグゼクティブたちにアプローチし、インタビューの機会をいただきました。3か国で計30人近い方にインタビューを取り、彼女たちのキャリア形成における課題や成功要因、次世代の女性たちへのメッセージ等を語っていただいたほか、業界で働く女性計200名強にもアンケートを実施し、キャリア形成における今後の目標や直面する課題といった「生の声」を引き出すことが出来ました。

卒業研究自体は日韓の企業に向けた問題提起及び解決に向けた提案となり、最終プレゼンター(ファイナリスト)として業界プロフェッショナルや学生を前にNYの大講堂でプレゼンする機会にも恵まれました。加えて、何よりも多くのエグゼクティブへのインタビューは卒業研究のみに使用するには勿体ない、業界にとっても大きな財産であると感じた私たちは、キャリア形成の異なる日米の9名のエグゼクティブに再度お時間をいただき、彼女たちの生き方をストーリー形式にまとめたロールモデル集を出版(Kindleにて販売中)することに決めました。

結婚、出産、キャリア形成。百貨店、セレクトショップ、グローバルブランド。年代もキャリアも異なる9名の女性エグゼクティブたちから共有いただいたありのままの経験とメッセージを本という形に残せたことは、労働環境の改善や働き方改革といった角度で業界に貢献したいという私自身のキャリア形成に大きく影響を与え、現在のコンサルタントという職へと繋がりました。


卒業研究を共同で行ったチームメンバーと、プレゼン会場にて

 

これから留学を志す方に少しだけアドバイスが出来るとしたら、飛び込むのに年齢のリミットは無いということ(私自身、30代での挑戦でした)、そしてやらない後悔は大きいということ。やったからこそ実感する率直な気持ちです。そして努力の分だけ成果はきちんとついてくること、現地に身を置き、自分の「身体」で苦労を体験することで、一回りも二回りも成長できること。

GFMを通した多くの出会い、経験、そして何よりそこから得られた自分自身の成長。今なお続く仲間との交流。1年半という凝縮された時間の中で私の人生にこれほどまでに影響を及ぼし、また彩りを添えてくれたGFMでの経験は、言葉にできないほどの財産であり、感謝です。何より、日本FIT会の尾原蓉子会長、GFMパメラ・エルスワース教授の温かく時に厳しさと愛のあるサポート、そして出会えた仲間たちへの心からの感謝を最後に記し、本レポートの締めくくりとさせていただきます。

STORY-2
保田優衣さんのインタビュー記事

FIT大学院GFMコースに在学中の保田優衣さん(日本FIT会会員)のインタビュー記事がNYJSA(New York Japan Student Association)のサイト及びFITのHUEマガジン(FIT卒業生とFIT関係の読者のために年3回発行されている)に掲載されました。

NYJSAのページ(日本語)はこちらへ
HUE Magazineのページ(英文)はこちらへ

STORY-1
TOMODACHI-UNIQLO奨学生 小池夏子さんからのメッセージ

Nov.19th, 2013

 

(この記事は、小池さんが2013年11月19日(火)に開催された「Global Fashion Management コース」の説明会参加者に寄せていただいたメッセージをQ&Aの形に編集し、掲載したものです。)

小池夏子さんのプロフィールはこちら。

 

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右端から2人目が小池夏子さん。クラスメートと一緒に。

 

 

まず、Global Fashion Managementコースをとっている学生達、つまり小池さんのクラスメートについてお話ください。

Class 2014のプログラムに参加している学生は全員で16名、年齢は20代後半~30代後半といったところです。

職業はアパレルブランド勤務、スタイリスト、グラフィックデザイナー、広告会社勤務、リテイル関係とさまざまで、留学生はインド、台湾、中国、インドネシア、韓国、ロシア、アルゼンチン、イスラエル、そして日本からと本当に多様なバックグラウンドを持った人達が集まっています。

 

授業の進め方で、何か特徴的だと感じたことはありますか。

授業はいずれもグループワークを中心としており、英語力のみでなく、積極的にプログラムに参加し発言、行動することが求められます。

アパレルの知識があることは強みにはなりますが、プログラムを通しても学べますので、入学時には、適応性と語学力、そしてアパレルやファッションへの興味があることが最も重要なことかと思います。

 

カリキュラムとそれによって得られるものとは、どんなことだと思っていますか。

前にも述べましたように、プログラムはグループワークがメインとなります。

それはFITの学生とのみでなく、提携校であるパリ、香港の学生との各国での10日間に渡るセミナー時にも求められます。それらを行うことを通じ、アパレル業界の知識だけでなく、多国籍の中でプロジェクトを実行する知識、経験そしてグローバルなネットワークを築くことができる貴重な機会であると感じています。

 

ご自身の英語力についてはどうですか?

ネイティブレベルである必要はありません。が、教授や生徒の文化、発言を理解し、自分の意見も積極的に発言すること求められます。

もちろん、課題等で苦労することもありますが、教授、クラスメイトともにとても熱心でサポートも手厚く、私自身、これまで本当に困ったということはありませんでした。

 

学校外の生活に関してはどうですか?(寮生活、友人関係、食事など)

現在はFITの寮で、10代、20代、30代の3人のルームメイトと4人で暮らしています。ルームメイトの大学生は、大学院生とは日々のスケジュールや生活スタイルが違いますので、多少すれ違いなどで苦労することもあります。

寮の場所が大学構内であり、FITのロケーション自体がチェルシーと呼ばれる、何をするにもとても便利なエリアであることから、初めてNYに住むというような場合にはベストの条件かと思います。

私自身は、来学期以降にアパートに引っ越す予定です。

食事は、寮がキッチン付きの部屋ですので、自炊ができます。付近のデリやスーパーで購入したり、友人と外食したりすることもあり、様々です。日本食品店も多いので、特に食事で困ることはありません。

ただし、NYは東京以上に家賃及びその他の物価が高いです。ですので、幸いにしてTOMODACHIフェローシップで多くをカバーしていただけるとはいえ、生活費は自分でも多少カバーする必要があります。

GFMのプログラムは基本的に週3回の授業で、その他のプログラムも17人の全クラスメイトが出席しますので、クラスメイトとの仲はとても深まります。

ですので、授業以外でも何人かで週末に出掛けたり、ディナーに行ったりしています。

私自身は、アメリカの大学時代の友人もおり、FIT以外の人達との交流も大切にしています。

また、US-Japan Council関係でもたくさんのイベントに参加させていただいており、ネットワークがますます広がっていることに、大変感謝しています。

 

最後に、留学前に懸念していたことと、実際に行かれてのご感想は?

最も懸念していたことは、大学のプログラムに自分がついていけるのか、ということでしたが、大学院は大学とは異なり、自身が今までに経験、習得してきたことを活かした上で更に学ぼうとする人々の集まりですので、自分自身が貢献できることもありますし、教授のレクチャーはもちろん、クラスメイトから学ぶことも多く、想像以上に素晴らしい経験をさせていただいており、大変感謝しています。

今後は、来年夏のユニクロでのインターンシップ及び12月の卒業後の進路も視野にいれていきたいと思っています。

 

 

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